フランスはマイナンバーと健康保険証がリンク

Facebookのお友達でパリ在住で日本医師会総合政策研究機構フランス駐在研究員の方の興味深い情報発信があったので今日はそのことを書きます。フランスではマイナンバーカードにあたる社会保障番号が健康保険証に紐づいています。これはイタリアもそう。その名も「codice fiscale(税務番号)」名前からして納税情報にもリンクしているのだと分かりますね。ちなみに税務番号はイタリアに住む外国人にも発番されます。イタリアの滞在許可証が必要な条件で暮らすと滞在許可証の発行と同時に自動発番されるんです。というわけで留学経験のある私も持っています。

フランスに話を戻して。医療機関受診の際には、健康保険証にあたるヴィタル・カードに加え、公的本人確認書類+パスポートの計3点の身分確認が行われます。身元確認、すごく厳重ですね。何より受診記録がコンピューターで管理されるので梯子診療とか医師に非公式にセカンドオピニオンとかできなくなります。

仏は納税情報にはリンクしていない

興味深いのはヴィタル・カード(フランスの健康保険証)は社会保障関連のみに利用され、納税情報など他の用途には利用できない点です。お隣イタリアと違う点ですね。日本ではマイナンバー制度が発足したころ、機密情報として情報の取り扱いに各界が頭を悩ませました。絶対に漏らしてはいけないといろんなソフトが出たりセミナーが行われたりしました。なのにイタリアでは健康保険証に普通に全桁記載されており、保険証を使うイタリア人友人らも、特に番号を隠すでもなく普通に他の貴重品と同じ扱いでした。

マイナンバーの扱いに迷走する日本

日本のマイナンバー、最初は税務と社会保険などごく限定的にしか利用しないと言っていたのにイタリアのように健康保険証に記載する案が出たり迷走しました。まだ日本のマイナンバーの歴史は浅く、結論は出ていない状況です。さてどこへ向かうのでしょうか?!

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